まさにレッチリまつりワッショイ(3)
2007年1月18日 音楽レッチリまつり開催中。ちょっと疲れてきた(笑)
ハイ、
今回は「CALIFORNICATION」七枚目のアルバム。
前回レビュー盤は五枚目で、六枚目からは四年の
ブランク。
五枚目リリース後にジョンが重度のドラッグ中毒
に陥り、脱退。バンドはギタリストを新たに迎え
たが事実上の活動は停滞していた・・・
が、九九年に当時のギタリストを突然解雇したと思ったら、後任は、脱退して廃人寸前の
ジョンだという。これに周囲は驚きと危惧の声しかなかった(ジョンは脱退してた期間中、
ギターをロクにさわりもしなかったらしい)が、いざ、このアルバムが発表されて聴くや
いなや、皆、黙るしかなかった。
明らかにネクストレベル。そして、彼等史上、最高の完成度。それは、八枚目、九枚目と
リリースされた後の現在でも俺はそう思っている。ならば何故、この盤を俺的最高傑作と
しないのか?それは、今作を聴いた後には一抹の不安とか寂しさとか、よくわからないが
モヤるからだ。ハッピーエンドじゃないんだ。やっぱりドラッグなんかなー?とね。彼等、
ジョンが復帰してメンバー四人がすべて中毒患者からの立ち直り組となったが、俺的最高
傑作に挙げている五枚目もアンソニーの中毒経験がモノを言った。アルバムは、おらが街
賛歌と性愛至上主義賛歌で賑わった。今回もそうだ。アルバム中をジョンのメロウネスが
支配し、CALI、CALI、と連呼している。
もう21世紀ともなれば、ドラッグ無しに芸術が成り立たない時代からはそろそろ・・・
ともあれ、アタマよりフィーリングでノっちゃう曲ばかりなので、やっぱりイイのですわ。
パートナーシップをひけらかすかのように転調を多用し、その都度日本人好みのフレーズ
を乗っけるジョンの泣きのプレイがどうしてもキてしまう。今作から日本人ファンが爆発
的に増えたのも頷けるってモンだ。
そしてこの盤も五枚目同様、捨て曲は当然ありまへん。首を長くして待ってたファンが涙
を流して喜んだオープニング、フリーの超絶ベースからジョン、チャドのロール、そして
アンソニーの長〜いシャウト!最強の四人を強くアピールする「Around the World」と、
彼等の新しいスタンダード「Under the Bridge」直系のミドルスロウ「Scar Tissue」の
俺も大好きな二曲を筆頭にアクを抑えた曲が続く。「Get on Top」「Right on Time」の
ような「待ってましたっ!」と言いたい今まで通りの元気ファンクなのもあるが、コレら
も転調をきかせジョンのメロディアスプレイを際立たせるアレンジになってるので、全体
的には夕暮れファンクな内容に統一され、大トリの癒しナンバー「Road Trippin’」まで
すいすい聴けます。
レッチリがこんな「休日の午後・明日は仕事」みたいなアルバムを出すなんて。落胆した
ファンも多かろうが、賞賛するファンはもっと多い。アンチの人々が口にする「媚び」で
は決して無く、確実にコレも彼等の到達点の一つなのは間違い無い。そんな変わり続ける
Red Hot Chili Peppersが、俺は好きっス。
なんのなんの。まだお祭りは続くわよっ!
コメント