潜む忍ぶ続く地獄(1)
2007年7月18日 映画今回、改めて観て、やっぱイイ作品だと再実感。
ノワ−ルノワ−ルした香港のヤツだが、ベース
に無間とか阿鼻などの仏教思想における「地獄」
を描いている。オープニングにその注釈が入り、
原題もズバリ「無間道」、そして演歌的な展開。
なので「ディパーテッド」と比べると、出演者
の心情の描写、行動原理も含めて、アジア人と
して肌になじむ感じがする。
に加えて、設定・ストーリーは秀逸ですごく引き込まれる。マフィア内の潜入捜査
官、ヤン(トニー)と警察中枢部で出世街道を行くマフィア、ラウ(アンディ)。
この二人を軸に、周囲の人間も含め地獄が展開されるワケだが、血なまぐさシーン
は無く、二人がお互いの存在に気付いてからの心理戦がメイン。それが、お互いが
お互いを追い詰めつつも、常にギリギリの状態なため緊張感を伴ってイイ感じだ。
象徴的に使われる二人が対峙するシーンなんかはキてる。
・・・というワケで「ディパーテッド」鑑賞のための復習にかこつけて未見の続編
も観たんだけど、ネタバレせずに書くのが出来ない作品やな(笑)こんなヒット作
ともなれば皆さんご存知なんでしょうがね。
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