日曜日、お爺を見舞いに行く前に移送前にお世話になってた特養に置きっぱなし
の荷物を取りに行く。介護士長さんはお爺が回復傾向にあることに驚いていたが、
でもソコはお互い年寄りがどういうものか大体はわかってるので「これが最後」
という思い。この人ともおよそ十年来の顔見知りになってしまっている。

そう、特養、別名「終の棲家」に十七年(笑)父方祖父もそうだったが、やはり
明治・大正生まれは人間としてのポテンシャルが違うんだろうなあ。

他のご老人たちにも別れの挨拶。仮の(笑)お爺はしゃべれない分、機嫌の悪い
時以外はずっとニコニコ顔。この処世術と施設内では古株ということでなかなか
の人気者。なので俺もちょっとは顔が知れているのだ。みんな、長生きしいよ。

この施設に通って、内外に感じたことは山ほどある。特養と老健のバランスまた
は需要供給バランスが後期高齢者の増加で完全に破綻してしまっている事で生じ
てる施設格差の悲しい現実だとか小泉政権下からの医療制度の改悪三昧に対する
行政への怒りだとか、または親の面倒を見ようとしない人間、子に面倒かけたく
ないと無理する老人、老人が老人の介護を強いられる世間に対してのモヤモヤだ
が、それはまたいずれ。

さてメインのお爺。胸水がたまってパンパンだったという顔も若干むくんでいる
程度で食欲もあり(まー食欲がないお爺を見たことがないのだが)、病院の食事
と大好きなバナナとアイスクリームをたいらげた。ふむ、これは思ってたよりも
元気だぞ。もう残す懸念は心不全と肺炎な段階だが、もうそれは何処に居ようが
襲ってくる老人にとっての死神なので、あまり心配はしていない。ひょっとして
ひょっとすると特養に戻れるかも知れんぞ。お爺・・・お爺も、妖怪か?(笑)
 
さらに一安心、である。 が、入院費は安心できなさそう(泣)
 
 
 

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索