Bourne’s Zone

2008年9月30日 映画
たまってるやつボチボチ書いてこかな。
 
ボーンシリーズ「アイデンティティー」「スプレマシー」「アルティメイタム」観了

記憶を失った工作員が、自分を抹殺しようとする組織と戦いながら自分探しの旅をする、なんか古臭さもあるストーリーだが、主人公があんまり男前でないのが新しい(笑)
 
 
↓以下三作まとめて(ネタバレあり)
 
 
【1】「アイデンティティー」☆☆☆
まず漁船に助けられるところから始まる。記憶を失って観客共々情報ゼロからのスタートだが、展開が速いのでまあ良し。つーか、記憶を失っていても反射的に発揮してしまう体術スキルがかっこいい。距離を置いてスタンダード・マーシャルアーツ、接近戦ではそれにコマンドサンボのエッセンスを加えたスタイル(たぶん)は魅せるのに向かないと思われるところ、撮影と編集スキルを加えてリアルかつスタイリッシュな格闘アクションになっている。本筋「自分探しの旅」はモヤモヤのまま終わるが、そっちにはあまり興味がなくなってしまう構成(笑)キモは謎解きでなくアクションだ、と気付く。
 
 
【2】「スプレマシー」☆☆☆
かつての所属組織内部のイザコザから殺し屋に狙われるハメになり、なんとか逃げ切るが大切なものを失ったため、ボーンは復讐の鬼と化す。本筋もついでに少し進展するが、もうどうでもイイや。やはり見所はアクション。【1】でよかったところにプラス現場にあるものを武器として利用した後、簡易爆弾作成に再利用したり、水中で車内から脱出したり、工作員スキルも見せてくれている。怒りボルテージがあがっても逆にクールさを増すボーン、見てくれはマットだが、イカス。カーアクションに多くの時間を使うが、格闘アクションが良すぎて「フツー」以上の域を求めてしまう。「ボーンならそれぐらいヤるだろう」と思えてしまうのが難点(笑)イイのはイイんだが。キモは復讐劇と過去の償い。でもまあ俺にとってはやっぱ格闘アクションかな。
 
 
【3】「アルティメイタム」☆☆☆☆
スピーディーな展開と緊張感はここに極まり、息つく暇もない。前作で完全に裏切り者のレッテルを貼られたボーンが遂に「本当の自分」を明らかにするため動きだすのだが、各関所での敵の罠の中にスッと入っていってあっさりミッションクリアするさまが気持ちいい。そんな知略をも駆使するボーン、怒らせたらアカン奴である(笑)体を使ったアクションは地味になるが、実は危険度は段々上がりってとこがイイ。追われているようで、実は追う側なオラオラテンションっつーのも面白い。緊張と緩和を小刻みに続けられるので少し疲れますが。そして三作目まで引っ張った自分誕生の謎に行きつくが、これがまた全然予想の範疇で、謎解きをメインに観てきた人はさぞガッカリしただろうが、俺は楽しませてもらった。感謝の意味も込めて星四つのシリーズ中ではトップの出来だと思う。
 
 
物語の舞台がほぼ欧州というロケーションの良さと、見せ場の柱が実は三作三様なこのシリーズ、アクションファンは三本あわせて観るべき。動きのリアリティは、これまでの諜報員・工作員アクション作品の一段上の領域。惜しいのはマット君。三作目でかなり精悍さを身につけていたが、もうちょっと、てとこかな。あいや、100パー俺解釈ですよ。
 
 

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