片手間シネマ vol.6

　
「ドラゴン・キングダム」☆☆☆
単体レビューのつもりで書いてたけど自分の好き好き度合いが気持ち悪くなってきたので（笑）。ジャッキー師は別格ですねやっぱり。加えて今作はリー・リンチェイ（現ジェット・リー、なぜかシンガポール国籍）との共演という。なんですかソレは夢ですか。てか初共演つーのが不思議だけど。という。まあその割に観るのがかなり遅くなりましたが（汁）。しかしこの最近稀に見る鉄板具合、観なくても☆☆☆付けるね（笑）っていやいや中身もすごかった。完全にカンフームービーだった。ジャッキー師の演武的な昔ながらの体さばき、リー師の完成されたリアル・カンフー・フォーム。・・・を基礎としたワイヤーなんだけどね（笑）古き良きものが現代風にアレンジされてて感涙感涙また感涙。ついでにリウ嬢の暗器アクションにも合格点あげとこう。とにかく俺にとってのマイナス要素は「なんで二十年ぐらい前に共演してくれへんかったん（泣」ってことぐらいだ。
　
　
「アイデンティティー」☆☆★
いきなり好みな展開だったのもあるけど、8／10ぐらいまではすごく面白かった。「王道なら最後に生き残るのコイツだよなぁ」がバッチリ当ってもうても、○○○○みたいな禁断の反則技がニオってきても、全然オッケーなほどに。ネタバレ後も良かった。しかし、残念なことに、見終わったら不思議と何も（心に）残らない・・・やっぱシメ方がイマイチだったのかなぁ。とにかく今となってはけっこうありがちなネタでここまで見せてくれるのはスゴイと思う。ジョン・キューザックも、ものすごく優秀なんだなっつーのはわかるんだけど「なんか絵面が明るくなっちゃう」んだよなぁ。レイ・リオッタはイイ感じなんだけど。でもまあソレは映像効果の問題か。「シックスセンス」みたく暗く「セブン」みたく湿っぽかったら・・・って考えてまうよな。ここまで面白かったら。
　
　
「シカゴ」☆☆★
100円シリーズ。楽しいミュージカルかと思いきや風刺も効かせたコメディ寄り。終始そのスタイルにこだわっているようだ。各曲がイイのは当たり前なんだけど、なんせ予想外にダンスのクオリティが高い。キャサ姐にはびっくらこきまろだ。あんなに踊れる人だったのね。レネーさんをキュートだとする向きには疑問を持ってる俺（笑）でも、今回のビッチな役はかえって好印象だったし。なにより歌えてたし。脇のジョン・C・ライリーのミスター・セロファンもイイ味出てた。ただ・・・ギア氏だ。この中において歌も踊りもフツーか、それ以下では、減点いたしかたない。ソコが良かったら俺的にヘアスプレーと並ぶトコぐらいまで行ってたな。惜しい。
　
　
「マンマ・ミ−ア！」☆★★
シカゴ後に観たせいかも知らんが無☆でもいいぐらいである。俺はミュージカルけっこう好き。古典も、いわゆるジュークボックス・ミュージカルも。せやけどココまで聴かせない、魅せないではダメだ。演者の馬鹿騒ぎをみてただけ。って気がする。ABBAや劇団四季（笑）が、なにより美しいロケーションを泣かせてしまっては、わざわざ映画にする意味が無い。残念でした。
　
　
「ワールド・オブ・ライズ」☆★★
ここんとこワイルド方面が良くなってきたプリオ君。中尾彬みたいになったクロウ氏（笑）。ストーリー上、ラヴをクローズアップせざるをえない展開になったので、ちょっと重さが足らなかった気がする。あと、駆け引きがチープで眠気を誘う。プリオ君はマジに良かったけど、その上をいったのがマーク・ストロング氏。荒っぽい現場にも高級スーツで登場するのがクールだった。
　
　
「ヘルライド」☆★★
クラシックバイクとおっぱいとバイオレンスだけのイイ奴なんか出てこない映画やね。たぶん五十〜六十年代仕様カスタム（アクセルが左ハンドル、クラッチが左のペダル、ギアがシート右後ろのレバー）のインディアンが激シブだったこと、おっぱいがパッツンパッツンだったこと。その他は記憶に無し！（笑）。
　
　
「Ｋ-２０ 怪人二十面相・伝」☆★★
第二次世界大戦が無かった世界。職業の変更や、身分を超えた結婚の自由も無い、超格差社会。イカしてる帝都の外観、セットや衣装。ええ企画や。それが、なんでこないに面白くないの？（笑）まず乱歩先生へのリスペクトがゼロなこと。明智バカすぎ。挙句の果てには・・・だし、小林少年はヤな奴すぎだし、松さんは全然かわいくない（前から思っていたが）。金城くんは・・・カッコええわ（笑）なんであないにカッコええのん？あんな感じに生まれたかった。彼と俺の似てるところといえば性別ぐらいだ。今作中でもバカ明智に変わって大活躍。さすが孔明！違う！
　
　
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次はステイサム君まつりでもいこうかな。