「新参者」読了。
これで「卒業」「眠りの森」「どちらかが彼女を殺した」「悪意」「私が彼を殺した」「嘘をもうひとつだけ」「赤い指」と続いてきた加賀シリーズ全部読んだ。なんかめっさファンになってもうてる自分・・・
で今作、「刑事にも人情がある。犯人にも事情がある。」というのは「はぐれ刑事純情派」のキャッチコピーですが、まさにコレでした。つか、いつもなんだけどね。今作は残念ながら、加賀シリーズ最新作としては、ちょっとパンチ不足だった印象かな。
しかし毎回視点を変えてくる東野氏、今回は加賀の「容疑者の可能性つぶし」をじっくり読ませてくれるので、ファンならなかなか楽しめるんではないでしょうか。
三章ぐらいまでは章毎にきっちりオチてるので「まさかこのまま最後まで一軒一軒の人情話を?」と不安になったりした(今思えばドラマ仕様だなあ)けど、終盤の鮮やかな推理から最後の最後でクールな加賀らしい見せ場があってシリーズとしての体裁がなんとか整った感じでしょうか。でも考えたら推理もんとして読んでなかったな、と。事件の真相解明だけが物語の着地点ではないのが加賀シリーズではあるけど、今回は事件のことすっかり忘れれるほど人情ドラマ寄りでした。
んー、でもやっぱ俺ぁ加賀ファンなんで楽しめたっす。次作も期待しちゃうなあ。
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で、ドラマは好スタートだったみたいやね。俺も観たけど、メイサ(ドラマオリジナルキャラ)要らんくね?まー冒頭の「嘘をもうひとつだけ」ん時のエピソードに、「赤い指」の松宮も出てきて、剣道や茶道というワード。俺はニヤリ連続な初回だったんで、とりま最後まで付き合うぜ。
そして欲を言うなら、せっかく今作で松宮を登場させてるんだから「赤い指」(←俺的に加賀シリーズ最高作)の映像化もありますよね?是非!ってこと。
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