『告白』が映画化効果?でまた売り上げ伸ばしてるらしい。だいぶ前に読んだし若干ツイったんだけどこの波に便乗して感想文。最近ネタ薄生活だし汁。
のっけから引き込まれる語り口なんでスルスルっと入ってしまうが、途中から「なんだこれー汁」となってくる。読者の嫌悪感をどんどん煽ってくる語り口になるんで、こっちも喧嘩腰で読んだ、と。もう途中からは「どうオトシマエつけてくれんねんコノヤロ」的な。
ラストには期待もしたけど、結局は救いのないラストで「あ〜〜あ」て感じ。まあ夢中で読めたから、良い作品なんでしょう。後に残るのは虚しさだけれども。。
ま、重く受け止めずにサスペンスとして読むのが正しいんでしょうな。んでも世間でホンマに起こってる事件とかを知ってたらなかなか軽薄になりきれない。そこんところ突かれる感じがした。
しかしまあ犯罪被害者遺族ってのは、望まずとも、どうしても、鬼になっちまうのか。まあ、そうなんだろうなあ。あとは「やられたらやりかえす」のルールに則って鬼が鬼を産み、戦争の構図だ。もはや冷静ではないから「やっちまったらやりかえされる」法則ってのが頭によぎんないのは、しょうがないんだろうなあ。見てるこっちぁ気分の良いものでもないが、当事者はもっとよろしくない気分なんだろうなあ。
にしても森口センセ、怖いっす。DVDでたら観ます。
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