片手間ドラマシネマ vol.10
2013年4月10日 映画
「PSYCHO-PASS サイコパス」☆☆★
設定も好きな分野だし、登場人物のほとんどが魅力的で役割分担もしっかりされてるし、台詞や(本などの)小道具類もいちいち練り込まれているようで、かなり面白かった。連続ものだけに作画が安定しなかった(しかもすげーキメたいエピソードで)ことだけがちとマイナスではあるが。
特に、統治システムで御せない化物・槙島が発する台詞がいちいち「ぐぬぬ」と思わされる。彼が言う「生命の輝き」を最後に手に入れるシーンとそれに繋がる本音語りも秀逸だったし、彼と表裏一体であるかのような狡噛のキャラ立ちもスタンダード過ぎて逆にいい。ギノが眼鏡を外すドラマ(もはやサイドストーリーだが)も結果的に印象に残った。
ただ、主人公のイズムには賛同しかねるので☆二つかな。狂人の居ない社会こそ本当に狂っているとも思えるので。
「新世界より」☆☆★
原作は貴志祐介。未読。なんか設定だけで面白そうだったんだが、キャラデザしっくりこないし、内容について複雑、しかも主人公たちが12歳・14歳・26歳の時期の3部構成で、正直1部は??が多かった。そこさえ越えれば後はダダダッと観れるし面白い。
こちらにも統治システムで御せない悪鬼という化物が出てくるが、やはりそっち側のスクィーラの最後の台詞とかが印象的。今まで人間vs化物と思っていたものが実は・・という展開とか、ストーリー進行にともなって「偽りの神に抗え」というキャッチコピーの意味が変わっていく感じも良かった。しかしこれ、設定への仕込みが多過ぎて、たぶん原作読破は挫折してただろうから、アニメ化してくれて良かったよ。笑
以上二作と、ついでにおおかみこどももちょっとかぶるかな?作品世界は全然違えどマジョリティ/マイノリティ、持つ者/持たざる者、人間/化物、それと社会との関わりについて対比しながら「もの申したいっぽい」点では似通っている。それぞれの作品みなキッチリ落としてない点でも同じだ。しかし、そもそも落ちないテーマだと思うので、それを軸に観るとやっぱモヤが残るんだわな。
「おおかみこどもの雨と雪」☆☆★
意外に良かった。個人的には時かけ〜サマウォときて、今作はエンタ色薄くメッセージ性を強そうだから「あーそっち行くのか」と思ってしまって、正直、鑑賞前は期待値低かったので。でもこれ、なんか難しいな。ポイントポイントで涙誘ったり考えさせてくれたり表現の綺麗さに感嘆させられたりするんだけど、全体としてはまとまりが無かったというか。観る人のライフステージによってかなり評価割れそうな感じだな。
「ももへの手紙」☆★★
うん、ちょっとなあ。いや妖怪のキャラとか良かったんだけど、昔からよくある話をまた観た、っていう感覚以上のものはなかったなあ。
「ジョジョの奇妙な冒険」☆★★
まあこんなもんでは。制約の多い中どうしても駆け足になってしまうのはしゃーないが、良く出来てたと思う。んで気になるのは三部以降だけど、あの長さ、製作できたとしても地上波サイズでは無理な気がする。駆け足ペースでも2クールじゃ足りんだろうし。まあ三部は過去のOVAあるし。観てないけど。
そんなグダグダ考えんでも楽しめるのに・・・なアニメ編。今クールは「進撃の巨人」「惡の華」観てます。
設定も好きな分野だし、登場人物のほとんどが魅力的で役割分担もしっかりされてるし、台詞や(本などの)小道具類もいちいち練り込まれているようで、かなり面白かった。連続ものだけに作画が安定しなかった(しかもすげーキメたいエピソードで)ことだけがちとマイナスではあるが。
特に、統治システムで御せない化物・槙島が発する台詞がいちいち「ぐぬぬ」と思わされる。彼が言う「生命の輝き」を最後に手に入れるシーンとそれに繋がる本音語りも秀逸だったし、彼と表裏一体であるかのような狡噛のキャラ立ちもスタンダード過ぎて逆にいい。ギノが眼鏡を外すドラマ(もはやサイドストーリーだが)も結果的に印象に残った。
ただ、主人公のイズムには賛同しかねるので☆二つかな。狂人の居ない社会こそ本当に狂っているとも思えるので。
「新世界より」☆☆★
原作は貴志祐介。未読。なんか設定だけで面白そうだったんだが、キャラデザしっくりこないし、内容について複雑、しかも主人公たちが12歳・14歳・26歳の時期の3部構成で、正直1部は??が多かった。そこさえ越えれば後はダダダッと観れるし面白い。
こちらにも統治システムで御せない悪鬼という化物が出てくるが、やはりそっち側のスクィーラの最後の台詞とかが印象的。今まで人間vs化物と思っていたものが実は・・という展開とか、ストーリー進行にともなって「偽りの神に抗え」というキャッチコピーの意味が変わっていく感じも良かった。しかしこれ、設定への仕込みが多過ぎて、たぶん原作読破は挫折してただろうから、アニメ化してくれて良かったよ。笑
以上二作と、ついでにおおかみこどももちょっとかぶるかな?作品世界は全然違えどマジョリティ/マイノリティ、持つ者/持たざる者、人間/化物、それと社会との関わりについて対比しながら「もの申したいっぽい」点では似通っている。それぞれの作品みなキッチリ落としてない点でも同じだ。しかし、そもそも落ちないテーマだと思うので、それを軸に観るとやっぱモヤが残るんだわな。
「おおかみこどもの雨と雪」☆☆★
意外に良かった。個人的には時かけ〜サマウォときて、今作はエンタ色薄くメッセージ性を強そうだから「あーそっち行くのか」と思ってしまって、正直、鑑賞前は期待値低かったので。でもこれ、なんか難しいな。ポイントポイントで涙誘ったり考えさせてくれたり表現の綺麗さに感嘆させられたりするんだけど、全体としてはまとまりが無かったというか。観る人のライフステージによってかなり評価割れそうな感じだな。
「ももへの手紙」☆★★
うん、ちょっとなあ。いや妖怪のキャラとか良かったんだけど、昔からよくある話をまた観た、っていう感覚以上のものはなかったなあ。
「ジョジョの奇妙な冒険」☆★★
まあこんなもんでは。制約の多い中どうしても駆け足になってしまうのはしゃーないが、良く出来てたと思う。んで気になるのは三部以降だけど、あの長さ、製作できたとしても地上波サイズでは無理な気がする。駆け足ペースでも2クールじゃ足りんだろうし。まあ三部は過去のOVAあるし。観てないけど。
そんなグダグダ考えんでも楽しめるのに・・・なアニメ編。今クールは「進撃の巨人」「惡の華」観てます。
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